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とってもおいしくて食べだしたらとまらないチョコレート。

常におうちに常備しているという方も多いのではないでしょうか?

スーパーに行くととても安価で販売されているのでまとめ買いをする、なんてこともありますよね。

 

 

でも、そんな安価なチョコレートを買うたびに犠牲になってしまう人たちもいるんです。

今回は、そんなチョコレートが抱える問題とSDGsについてお話します。

 

なにかを考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

チョコレートが抱える問題

  1. 児童労働
  2. 熱帯雨林の伐採
  3. 地球温暖化によるカカオ絶滅の危機
  4. バレンタインによる食品ロス

安価で購入できるチョコレートは、生産地域の子どもたちや自然が犠牲となっています。

私もこの事実を知ってからとてもショックを受けて、できる限りこのような犠牲のないチョコレートを選びたいと考えるようになりました。

 

児童労働

チョコレートの原料となるカカオが生産できる地域は、西アフリカなど熱帯地域のみととても限られています。

なかでもガーナやコートジボワールでは、小規模な家族農園で子どもが手伝いとして働いていたり、大規模農園で子どもたちが働いており、西アフリカのカカオ農園で働く子どもの64%はなんと14歳以下だと報告されているようです。

 

家族農園で子どもが手伝うと聞くとそこまで悪いことではないと感じる人もいるかもしれませんが、中には人身売買で奴隷のように働かされている子どもたちもいるそう。

カカオ栽培の作業には、農薬の塗布や刃物の使用など、危険な作業も多くあるようで、重いものを運んだりするこどもたちの動画を見つけることもできます。

こちらの動画は、元NHKキャスターでジャーナリストの堀潤さんという方のYouTubeチャンネルで、あとでご紹介する特定非営利活動法人ACEの代表の方のインタビューとなっていました。

 

カカオ生産地での児童労働の現状

カカオポッド(実)を割ると中には果肉につつまれたカカオの豆がIITA(国際熱帯農業研究所)が実施した西アフリカのカカオ生産における児童労働の調査(*1)では、コートジボワールだけで約13万人の子どもが農園での労働に従事しています。

カカオ農園は小規模な家族経営である場合が多く、子どもが家族の手伝いとして働いている場合もありますが、1万2000人の子どもが農園経営者の親戚ではない子どもだったそうです。

また、農園経営をする家庭の子ども(6~17歳)の3分の1は、一度も学校に行ったことがありません。その中には「何らかの仲介機関」によってこの職についている子どももいて、他国から誘拐され奴隷として売られて強制的に働かされているという報道や他の文献の指摘を裏付けています。

この調査では、西アフリカのカカオ農園で働く子どもの64%が14歳以下と報告され、カカオ栽培の労働集約的な作業、特に農薬の塗布や刃物の使用などは子どもの身体に危険をもたらす可能性が高いと言われています。

(*1)2002年発表、世界カカオ基金、米国国際開発庁及び労働省、ILO、各国政府の協力の下実施

出典:特定非営利活動法人ACE|チョコレートと児童労働

 

熱帯雨林の伐採

チョコレートは、児童労働だけでなく熱帯雨林の伐採にも繋がっているのです。

 

日本のチョコレートの原料のカカオは、ほとんどがガーナから輸入されているためあまり知られていませんが、インドネシアはコートジボワール、ガーナに続いて世界3位の生産量となっています。

インドネシアもカカオの産地として有名で、インドネシアのカカオはマレーシアやアメリカなどに輸出されています。

 

チョコレート消費量

出典:日本チョコレート・ココア協会|チョコレート製品国産・輸出入・消費量推移

日本チョコレート・ココア協会によると、日本国内のチョコレート消費量は上がり続けているそう。(2020年は若干減少はしていますが。)

 

日本やアジアでの需要拡大を受けて西アフリカやインドネシアではカカオ農園を広げるために熱帯雨林が伐採されていると言われています。

 

 

また、チョコレートを作るときにはカカオバターが使われていますが、安価でチョコレートを作るためにはカカオバターはコストが高く、コストを抑えるために植物油脂が使われています。

この植物油脂の原料の多くがパーム油で、パーム油農園もまた熱帯雨林伐採の要因として知られているのです。

 

熱帯雨林の伐採は、地球温暖化の要因になるだけでなく野生動物(オランウータンや象)のすみかを奪うことにも繋がっています。

すみかを失った野生動物が、パーム油の原料となるアブラヤシの農園に迷い込むと農園の果実を食べたりするので、害獣扱いされていて毒エサがしかけられたり殺されたりもしてしまうようです。

 

地球温暖化によるカカオ絶滅の危機

地球温暖化が進むことによって干ばつが進み、カカオの栽培ができる場所が減ってきています。

 

このままでは、チョコレートを食べれない日がやってくるのではないかと、遺伝子組み換え技術を使い気候の変化にも対応できる品種改良の研究もされているようです。。

遺伝子組み換えの作物は、収量があがるなどのメリットもあるとされていますが、農薬を使うことで生態系を壊すことに繋がる可能性や健康被害に繋がる可能性があることから、私はできるだけ避けたいと感じています。

 

バレンタインによる食品ロス

バレンタイン前になると、さまざまなメーカーやスイーツ専門店などからバレンタインチョコレートが販売されますよね。

 

バレンタインデー当日までに品切れが出てはチャンスロスに繋がるため、多くの店舗では廃棄を出さないように予測しながらも多めに発注すると言われています。

でも、バレンタインデーが過ぎてしまったら賞味期限が近いわけでもないのに割引しないと売れなかったり、割引しても購入する人がいないという現象がおこってしまいます。

 

バレンタインのチョコレートは贈り物であることもあり、過剰包装も環境の面で見るとあまりよろしくないですよね。

 

 

さらに1ヶ月後にはホワイトデーということで、売り場は商品の入れ替えをしないといけません。

 

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チョコレートと関係の深いSDGs目標

  1. 目標1―貧困をなくそう
  2. 目標2―飢餓をゼロに
  3. 目標3―すべての人に健康と福祉を
  4. 目標4―質の高い教育をみんなに
  5. 目標12―つくる責任 つかう責任
  6. 目標15―陸の豊かさも守ろう

17ある目標のほとんどすべてが関わっているとも言えますが、とくに関係の深いものを選んでみました。

児童労働と深い関係があるため、貧困や飢餓、健康、教育などは重要な課題となっています。

 

チョコレートでSDGsに貢献できる取り組み

  1. フェアトレードのチョコレートを選ぶ
  2. RSPO認証のチョコレートを選ぶ
  3. レインフォレスト・アライアンス認証のチョコレートを選ぶ
  4. チョコレートの消費を減らす
  5. チョコレートを手作りしてみる
  6. 児童労働から守る取り組みをしている団体に寄付をする
  7. バレンタインを見直してみる
  8. 購入したチョコをSNSで紹介してみる

フェアトレードのチョコレートを選ぶ

 

フェアトレードとは、発展途上国で作られる原料や製品を適正価格で継続的に購入することで、貧困な生産者や労働者たちの生活改善や自立を支援する貿易の仕組みです。

 

国際フェアトレード認証の基準の原則には、「児童労働・強制労働の禁止など」や「農薬・薬品の使用削減と適正使用」があるので、児童労働や環境破壊にできる限り加担しないチョコレートを購入することができます。

 

RSPO認証のチョコレートを選ぶ

RSPOとは、世界自然保護基金(WWF)を含む関係団体を中心に2014年に設立された国際NPOで、持続可能なパーム油の生産と利用を促進を行っています。

 

パーム油の原料となるアブラヤシの栽培は、熱帯雨林の伐採や野生動物のすみかを奪うなど、持続可能とは言えません。

 

ですが、RSPO認証のチョコレートを選ぶことでできる限り持続可能な商品を選ぶことに繋がります。

 

 

大手メーカーのロッテでは、2023年度までに国内で調達するパーム油を、RSPO(持続可能なパーム油調達のための円卓会議)認証などの第三者認証油に100%切り替え、2028年度までに国内外のグループ会社でも実現することを目標にしていると発表しています。

明治も使用するパーム油を2023年までに全てこのRSOP認証パーム油に切り替えると公式サイトに記載がありました。

 

 

パーム油は、チョコレートだけでなくカップラーメンやシャンプー、お菓子などさまざまなものに使われています。

チョコレート以外にも認証マークのある商品を探してみてください。

 

しかし、RSPO認証には、3種類のマークがあるので注意が必要です。

 

「CERTIFIED」であれば非認証のパーム油は使われていません。

「MIXED」は、物理的には非認証油も含んではいますが、認証油の量を管理できていれば流通過程で非認証原料が混合しても構わないとのことで、認証油と非認証油の割合は消費者にはわからないような気がします。

「CREDITS」は、「商品に使用されるパーム油は非認証のものとなりますが、証書を購入することで生産者に金銭的な還元が行われます。」との記載があり、野生動物のすみかを奪わないことには繋がらないような気がして認証マークの意味が私にはよくわかりませんでした。

 

レインフォレスト・アライアンス認証のチョコレートを選ぶ

レインフォレスト・アライアンス認証は、「その認証製品または原料が、持続可能性の3つの柱(社会・経済・環境)の強化につながる手法を用いて生産されたもの」につけられる認証マークです。

 

自然林を保護したり、森林破壊を回避しつつ炭素貯留を増加させるといった土地の管理方法を推進しています。

 

また、「私たちの基準と保証システムは、児童労働、強制労働、劣悪な労働環境、低賃金、ジェンダー不平等、および先住民族の土地権の侵害に対して、査定と対処を行うための揺るぎない戦略を提供できます。」との記載も公式サイトにあることから、児童労働にできる限り加担しないチョコレート選びができそうです。

 

こちらの記事でオーガニック&ヴィーガンのチョコレートを紹介しています。

オーガニックのものはフェアトレードやレインフォレスト・アライアンス認証マークがついているものも多いので、合わせてチェックしてみてください!

 

チョコレートの消費を減らす

チョコレートを毎日食べていた方なら、チョコレートを食べるのを2日に1回にするなど、消費を減らすことも需要過多を抑えることにも繋がります。

実は、安価なチョコレートは白砂糖がたっぷりと使われていて、白砂糖に依存性があることがわかっています。

 

ストレスからチョコレートや甘いものを食べているという方は、普段の食生活が乱れているのが原因とも言われています。

食の欧米化で栄養が少ない料理ばかり食べている方も多いのではないでしょうか?

お肉を食べる量を減らして、野菜をたっぷり食べる食生活を心がけるのも、ストレスをためにくくするためのポイントです。

 

チョコレートを手作りしてみる

私はまだ作ったことはないのですが、火を通さないローチョコレートなら手軽に手作りできるそうです!

普段食べているチョコレートは、焙煎したカカオ豆を使って作られていますが、ローチョコレートは生のカカオパウダーを使い48度未満で調理することで、酵素やビタミン、ミネラルを生きたまま摂取できるそう!

 

油分にはカカオバターやココナッツオイルなどを使うそうで、健康にもいいチョコレートが作れるということで私もとても気になっています!

 

ただし、ローチョコレートを作るときは焙煎されたカカオをパウダーにした「ココアパウダー」ではなく焙煎しない生のカカオ豆を小さくしパウダーにした「カカオパウダー」を選ぶようにしてくださいね!

 

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フェアトレードのカカオパウダーを選べば、児童労働にできる限り加担せずにチョコレートが作れますね!

 

 

また、こちらは時間をしっかりととって作るといいそうですが、カカオ豆を炒るところからチョコレートを手作りできる体験キットです!

子どもにチョコレートの現状をお話しながら一緒に作る方もいるようで、食育にもなりそうですね!

 

児童労働から守る取り組みをしている団体に寄付をする

  • 特定非営利活動法人ACE
  • 日本ユニセフ協会
  • 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン「チャイルド・スポンサーシップ」

特定非営利活動法人ACE

特定非営利活動法人ACEは、ガーナのカカオ生産地域の児童労働のためにさまざまな活動をしている団体です。

教育環境の整備や農家の収入向上などいろいろな活動が行われているので、カカオ生産地域の児童労働のために募金をすることができます。

 

YouTubeチャンネルもあり、児童労働などについての動画も見ることができました。

アフリカ・ガーナのカカオ生産地の子どもを支援するための募金「チョコ募金」があります。

 

日本ユニセフ協会

よく知られている団体に募金したい方は日本ユニセフ協会に募金してみてはいかがでしょうか?

日本ユニセフ協会は、150以上の国と地域で行われているユニセフの活動全体を支える募金を行うことができます。

 

1回のみの募金や、マンスリー・サポート・プログラムなどがあるので、無理のない範囲で募金ができますね。

 

認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン「チャイルド・スポンサーシップ」

「チャイルド・スポンサーシップ」は、月々4,500円で支援ができる仕組みです。

年に1度子どもの成長報告書が写真で届いたり、手紙のやりとりができるので、子どもたちと繋がりを持ちたい方に選ばれています。

 

アジア・アフリカ・中南米の支援地域に住む子どもから紹介してもらえます。

 

バレンタインを見直してみる

バレンタインにはチョコレートを渡すという決まりのようなイベントですが、本当にチョコレートを渡すべきなのでしょうか?

 

バレンタインデーの発祥はイタリアだと言われていますが、女性から男性にチョコレートを渡すのは、チョコレートメーカーがチョコレートを販売するための戦略がはじまりだと言われています。

 

 

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000012664.html

2015年と少し古いデータだったのですが、サービス業「ジーユーエヌ」の調査によると、チョコレートをもらった男性の29.7%は食べないのだそう!

そのうちの大半は、家族や子ども、彼女にあげるという回答が多い中で、なんと12.4%は「捨てる」という回答を選んだという結果に。。。

 

 

本当にチョコレートが大好きな人にあげるなら、フェアトレードやサステナブルな認証のついたものを選んでみてはいかがでしょうか。

もし義理チョコなど大量に配ろうと考えている方がいたら、もっと別の選択肢を考えてみるのもいいかもしれませんね!

 

購入したチョコをSNSで紹介してみる

もしフェアトレードやレインフォレスト・アライアンス認証などのサステナブルなチョコレートを購入したら、SNSでそのチョコレートやフェアトレードなどの仕組みについてぜひ紹介してみてください。

自分ではすでに知っているフェアトレードや児童労働などの事実も、まだまだ知らない人もたくさんいます。

 


あなたの投稿で、誰かがサステナブルなチョコレートを選ぶきっかけになるかもしれません。

 

地球温暖化対策をすることも大切!

カカオの生産できる生育条件の揃った土地はとても少ないです。

その少ない土地も地球温暖化の影響で収穫量が減ったりカカオの絶滅の危機にまでさらされています。

 

チョコレートを買う頻度を減らしたり、フェアトレードの商品を選ぶなど、チョコレートと直接関係のある取り組みもたくさんありますが、地球温暖化対策をして、これ以上温暖化が進まないような取り組みをすることもとても大切です。

 

SDGsの問題は、さまざまな問題が絡み合って大きな問題となっている場合がほとんどです。

環境に優しく生活することは、一見チョコレートと関係のない行動のように感じるかもしれませんが、温暖化対策をして地球の温度上昇がゆるやかになることでカカオの収穫量がよくなる可能性もあります。

 

さまざまな可能性を信じて行動してみましょう!

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