SDGs(持続可能な開発目標)には、17の目標と169のターゲットが掲げられています。

 

17の目標の2個目が「飢餓をゼロに」です。

一つ目の目標である「貧困をなくそう」と似ているようにも感じますが、何が違うのでしょうか。

 

 

貧困と飢餓の違いも解説しながら、世界の現状や日本の現状、さらに「飢餓をゼロに」の目標のために私たちにできることについてご紹介しています。

SDGsに貢献できるサステナブルな生活に興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

貧困と飢餓の違い

貧困と飢餓は似ているような言葉なので違いがわかりにくいかもしれません。

SDGsの目標2の「飢餓をゼロに」に進む前に、目標1の「貧困をなくそう」との違いをより明確にしていきましょう。

 

貧困とは

貧困は、国連開発計画(UNDP)で定義されています。

貧困とは、教育、仕事、食料、保健医療、飲料水、住居、エネルギーなど最も基本的な物・サービスを手に入れられない状態のことです。極度の、あるいは絶対的な貧困とは、生きていくうえで最低限必要な食料さえ確保できず、尊厳ある社会生活を営むことが困難な状態を指します。

出典:http://www.undp.or.jp/arborescence/tfop/top.html

 

貧困は生きていくうえで必要最低限のもの(食料だけでなく教育や仕事など)が確保できず生活が困難な状態のことを言います。

 

飢餓とは

飢餓と聞くと、痩せた子どもを想像する方も多いかもしれません。

 

飢餓は、何も食べるものがなく飢えることです。

貧困は食べ物だけでなく仕事、住居などさまざまなものやサービスを含んでいましたが、飢餓は食料がなく飢えてしまうことなのです。

 

そのため、貧困が原因で飢餓が起きてしまうと言えます。

 

【SDGs目標2 飢餓をゼロに】8個のターゲット

「飢餓を終わらせ,食料安全保障及び栄養改善を実現し,持続可能な農業を促進する。」を目標に、8個のターゲットが決められています。

2.1 2030年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。
2.2 5歳未満の子供の発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆ る形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。
2.3 2030年までに、土地、その他の生産資源や、投入財、知識、金融サービス、市場及び高付加価値化や非農業雇用の機会への確実かつ平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民、家族農家、牧畜民及び漁業者をはじめとする小規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。
2.4 2030年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。
2.5 2020年までに、国、地域及び国際レベルで適正に管理及び多様化された種子・植物バンクなども通じて、種子、栽培植物、飼育・家 畜化された動物及びこれらの近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意に基づき、遺伝資源及びこれに関連する伝統的な知識へのアクセス及びその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分を促進する。
2.a 開発途上国、特に後発開発途上国における農業生産能力向上のために、国際協力の強化などを通じて、農村インフラ、農業研究・普 及サービス、技術開発及び植物・家畜のジーン・バンクへの投資の拡大を図る。
2.b ドーハ開発ラウンドのマンデートに従い、すべての農産物輸出補助金及び同等の効果を持つすべての輸出措置の同時撤廃などを通じ て、世界の市場における貿易制限や歪みを是正及び防止する。
2.c 食料価格の極端な変動に歯止めをかけるため、食料市場及びデリバティブ市場の適正な機能を確保するための措置を講じ、食料備蓄などの市場情報への適時のアクセスを容易にする。

「2.1」などの数字のものは各目標の具体的な課題の達成を表していて、「2.a」などのアルファベットのものは課題の達成を実現するための手段や措置について書かれているようです。

 

世界の現状

世界の食料安全保障と栄養の現状2021年度版(The State of Food Security and Nutrition in the World 2021)」によると、2020年度の時点で8億1100万人が栄養不足(慢性的な飢餓)に陥っていると言われています。

これは世界人口の9.9%で約10人に1人にあたります。

 

栄養不足人口の半分以上にあたる4億1800万人はアジア地域の人々で、2億8200万人はアフリカ地域の人々です。

アフリカでは、人口の21%(5人に1人)が飢餓に陥っています。

 

 

食料不安を経験する人口数はさらに多くなっています。

  • 重度の食料不安:9億2760万人(2020年)
  • 中程度の食料不安:14億4060万人(2020年)

重度・中程度をあわせると23億人以上(世界人口の1/3)もの人が食料不安を経験しているそうです。

 

2020年に劇的に悪化してしまったのは、パンデミックの影響も大きくなっています。

 

 

飢餓の原因
  • 貧困→生きていくうえで最低限必要な食料を確保できない
  • 紛争→紛争が起こると家や農地を捨てて逃げることを余儀なくされる
  • 自然災害→洪水や干ばつ、津波などで農作物が被害を受け食べ物が十分に得られない

 

日本の現状

飢餓というとアジアやアフリカの国で起きている出来事だと考える方も多いかと思いますが、日本にも飢餓はあります。

世界の飢餓とは少し状況は違いますが、生活保護が受けられず食べるものがなく餓死してしまう人がいます。

 

このような場合、「餓死事件」や「孤立死事件」として扱われることが多いようです。

 

生活保護とは、生活に困窮する人の程度に応じて必要な保護を行う仕組みで、家賃の補助や食費、生活費、出産費用、介護費用などが支給されるものです。

 

 

ほかにも、悲しいですが親が育児放棄して食べ物を与えられずに亡くなってしまう小さな子どももいます。

 

私たちにできること

  1. 飢餓のために活動する団体に寄付をする
  2. フェアトレードの商品を買う
  3. 食品ロスを減らす
  4. 地産地消を心がける

飢餓のために活動する団体に寄付をする

  • 国連WFP(国連世界食糧計画)
  • 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン「チャイルド・スポンサーシップ」
  • 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

国連WFP(国連世界食糧計画)

国連WFP(国連世界食糧計画)は、飢餓のない世界を目指して活動する国連の食料支援機関です。

子どもたちの学校給食支援や、最も飢餓にさらされやすいと言われる母親と乳幼児へ支援する母子栄養支援などをおこなっています。

 

認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン「チャイルド・スポンサーシップ」

「チャイルド・スポンサーシップ」は、月々4,500円で支援ができる仕組みで、年に1度子どもの成長報告書が写真で届いたり、手紙のやりとりができるので、より繋がりを感じたい方に選ばれています。

 

認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンは、低所得のひとり親家庭向け食品配付プログラム「グッドごはん」などの活動を行っている団体です。

1回の配付で10,000円相当の食品をひとり親家庭に支給しています。

 

月1,000円から支援ができ、日本の貧困層の飢餓に支援を行いたい方におすすめです。

フェアトレードの商品を買う

フェアトレード

フェアトレードとは、「公正・公平な貿易」という意味があり、発展途上国で作られる製品や原材料を適正な価格で継続的に購入することで、その製品の原材料を作る生産者や加工工場で働く労働者などの生活改善や自立を支援する仕組みです。

 

フェアトレードの商品を買うことは、発展途上国の貧困層の人たちの賃金を守ることで飢餓を減らすことに繋がります。

 

 

気軽に購入できるものに、チョコレートやコーヒーなどがあります。

このチョコレートは私も実際に食べてみましたが、添加物が使われていなくて、黒糖の香りがするとても濃厚なチョコレートでした!

 

 

コーヒーが好きな方は、焙煎と発送日が同じ日の挽きたてで新鮮なフェアトレードのコーヒーもおすすめ!

 

 

食品ロスを減らす・地産地消を心がける

食糧に困る人がたくさんいる一方でまだ食べられる食品が捨てられています。

飢餓の原因は食べ物が足りないからではないんです。

 

世界中で栽培・生産されている穀物を生きている人たちで平等に分け合えば十分にまかなえる量だと言われています。

 

 

食品ロスを減らすためには、食べ残しや食材を無駄にせず最後まで食べる、買い物では期限の短いものを選ぶなどの方法があります。

家庭ででる食べ残しや期限切れの食べ物を捨てる量が減れば、すぐに飢餓がなくなるというわけではありませんが、長い目で見れば飢餓を減らすことに繋がります。

 

 

日本の食料自給率はカロリーベースで37%ととても低く、食品のほとんどを輸入に頼っています。

たくさんの食糧を輸入しているにも関わらずたくさんの食品が捨てられているのです。

 

食品を廃棄することにもコストがかかり、燃やすことで二酸化炭素などが発生し地球温暖化の原因にもなります。

 

 

食品ロスを減らし地産地消を心がけることで持続可能な食糧の確保を行い、飢餓が起きている国にも食糧が行き渡るようにしていかないといけないのです。

 

まとめ

飢餓というと自分自身とあまりにもかけ離れている問題なので、解決になにかをするという感覚がわかりにくい問題でもあります。

でも、食品ロスや地産地消という地球温暖化の抑制にも繋がることが飢餓をなくすことにも繋がると思うと、自分事として考えやすくなりますよね!

 

私はまだ寄付はできていませんが、食品ロス削減や地産地消は積極的に行っています!

フェアトレードのものも余裕があるときは選ぶようにしています。

 

完璧ではなくても、できるところから少しずつできるといいですよね!

 

食品ロス削減については別に記事を書いています!

 

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