SDGs(持続可能な開発目標)には、17の目標と169のターゲットが掲げられています。

17の目標の3個目が「すべての人に健康と福祉を」です。

 

健康と福祉と聞くと、日本は医療サービスも整っていて充実していると感じる人も多いのではないでしょうか?

でも、世界に目を向けたとき、そこには不十分な医療の現状があります。

 

この記事は、SDGs目標3の「すべての人に健康と福祉を」について、世界の現状と日本の現状、私たちにできることをまとめています。

SDGsに興味がある方、なにか貢献をしたいと感じる方はぜひ読んでみてください。

 

【SDGs目標3 すべての人に健康と福祉を】13個のターゲット

「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し,福祉を促進する。」を目標に、13個のターゲットが決められています。

 

3.1 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。
3.2 すべての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下ま で減らすことを目指し、2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
3.3 2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。
3.4 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
3.5 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。
3.6 2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。
3.7 2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が利用できるようにする。
3.8 すべての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。
3.9 2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。
3.a すべての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。
3.b 主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへのアクセスを提供 する。同宣言は公衆衛生保護及び、特にすべての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。
3.c 開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。
3.d すべての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。

「3.1」などの数字のものは各目標の具体的な課題の達成を表していて、「3.a」などのアルファベットのものは課題の達成を実現するための手段や措置について書かれているようです。

 

世界の現状

妊産婦の死亡率、新生児死亡率、エイズ、結核、マラリアなどは、SDGsの前身であるMDGsでも成果をあげている項目です。

 

しかし、今でも問題は残っています。

 

5歳未満で亡くなる子どもは年間520万人

ユニセフによると、5歳の誕生日を迎えることなく亡くなってしまう子どもは年間520万人もいると言われています。

 

1990年時点では、年間1,250万人の5歳未満の子どもが亡くなっていました。

これは、出生1,000人あたり93人が死亡していた計算です。

 

これが2019年には出生1,000人あたり38人まで減少しています。

 

ですが、SDGsの目標では少なくとも出生1,000件中25件以下、2030年までに新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶するという目標があるため、まだまだ目標に向かって行動していく必要があります。

 

5歳未満の死亡率

出典:子どもの死亡に関するデータ

この表を見ると、サハラ以南のサブサハラ・アフリカ、南アジアが5歳未満児の死亡率がとても高くなっているのがわかります。

 

妊産婦死亡率は地域により偏りがある

妊産婦死亡率は、2000年〜2017年の間に、38%減少したと言われていますが、2017年には毎日約810人もの女性が妊娠と出産に関連する予防可能な原因で亡くなっています。

 

妊産婦死亡の94%は、低中所得国で発生していると言われており、これも十分な医療サービスが受けられていないことが原因の一つとなっているのです。

参考記事Maternal mortality

 

日本の現状

ユニセフが発表している「世界子ども白書2019」によると、2017年の日本の妊産婦死亡者数は44人でした。

2017年の世界の妊産婦死亡者数が295,000人なので、日本は世界の中でも死亡者数が少ないことがわかります。

 

 

日本産婦人科医会によって発表された「妊産婦死亡報告事業 2019」によると、日本の妊産婦死亡の原因には、産科危機的出血、脳出血、心肺虚脱型羊水塞栓などがあります。

 

日本の5歳未満児の年間死亡数は、出生数1,000人あたり2人とこちらも低い数字となっています。

 

SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」に関しては、日本はとても優れていると言えます。

 

私たちにきること

ありがたいことに、日本は医療サービスを必要なときに受けることができます。

私たちができることは、世界の健康や医療に興味関心を持つことや、自分自身の健康意識を高めることなどです。

  1. ユニセフに寄付する
  2. 食生活の改善や習慣的に運動をする

ユニセフに寄付する

ユニセフは、世界各地で予防接種を推進していて、コールドチェーンとよばれる保冷システムを使いワクチンを世界各地に届ける活動をしています。

少額でも助かる命があり、一人ひとりの支援がさまざまな活動に繋がっています。

  • 3,000円の支援:命を奪う感染症、はしかから子どもを守る予防接種用ワクチン98回分
  • 5,000円の支援:熱に弱いワクチンを低温に保ったまま安全に運べる保冷箱3箱
  • 10,000円の支援:子どもたちへの衛生的な予防接種を可能にする使い捨て注射器1,808本
  • 30,000円の支援:最も基本的な3種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風・百日咳)1,223回分
  • 50,000円の支援:地域保健員15人に子どもの病気への対処法の研修を1日実施できる

 

食生活の改善や習慣的に運動をする

日本の恵まれた医療サービスや保険制度を維持していくためには、必要な人が必要なときに利用できるように一人ひとりが健康意識を高く持つことが大切です。

 

食生活を改善したり習慣的に運動をすることで、頻繁に病院に行かずに済むようにできるといいですね。

 

まとめ

世界には5歳の誕生日を迎えられずに亡くなってしまう子どもや妊娠・出産に関連する原因で亡くなってしまう女性がたくさんいます。

 

日本は医療制度や保険制度が充実しており、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」に関しては優れた数字が出ていますが、世界全体で見たときにまだまだ改善しなければいけない点もあります。

 

私たちができることは、健康意識を高く持ち、健康的に過ごすことや、寄付を行うことがあげられます。

 

少しずつでも行動ができるよう、興味関心を持って情報を知っていきたいですね。

 

他の目標についてもまとめています。

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