日常的に飲んでいる人も多いコーヒー。
そんなコーヒーが2050年には飲めなくなるかもしれないと言われているのはご存知でしょうか?
今回は、コーヒーが飲めなくなると言われている「コーヒー2050年問題」についてまとめました。
コーヒー2050年問題で起こること
- 地球温暖化による栽培エリアの減少
- 生産者の減少と貧困化
- コーヒーの価格が上がる
地球温暖化による栽培エリアの減少
コーヒーは、コーヒーベルトと呼ばれるコーヒーの栽培に適した気候や土壌のあるエリアがあります。(赤道をはさんで北緯25度、南緯25度の間)
気温の上昇や降雨量の減少などによってアラビカ種コーヒーの栽培適地は、50%にまで減少すると言われています。
栽培地が減ることでコーヒーの生産量が減っていくかもしれないと懸念されているのです。
生産者の減少と貧困化
コーヒーの木からコーヒーチェリーを収穫する農家さんの収入は、コーヒー1杯の1〜3%ほどだと言われています。
途上国の生産者は立場が弱く生産コストをまかなえない農家の貧困が問題となっています。
温暖化が進めば生産量も減っていくことが予想されるので、収入がどんどん減少していき貧困に苦しむこととなるため、さらにコーヒー農家をやめていく生産者が増えることも予想されます。
コーヒーの価格が上がる
地球温暖化によりコーヒーの生産量が減少していく一方、コーヒーの需要は上がり続けています。
これは、インドや中国などの著しい成長を遂げている新興国で、収入があがり中所得者が増えることによって、コーヒーを楽しむ人の需要もどんどん増えていることも大きいと言われています。
今後、消費量が生産量を上回るようになれば、価格が高騰する可能性もあります。
コーヒー2050年問題で私たちにできること
- サステナブルなコーヒーを買う
- 食品ロスを削減する
- 資源の無駄遣いをしない
サステナブルなコーヒーを買う
フェアトレードコーヒー
フェアトレードコーヒーを買うことで、生産者の収入確保や自立支援、貧困問題解決に繋がります。
価格は通常のコーヒーよりも高くなりますが、自分の買ったコーヒーが、生産者の収入になっていると思うととてもいい取り組みですよね!
こちらは、売上の100%がマラウイの給食支援に寄付されるコーヒー!
給食支援活動に賛同した複数の企業がウォームハーツコーヒークラブを支援しているのが特徴で、コーヒー豆の費用や焙煎にかかる費用、発送などは支援企業が負担しているそう。
オーガニックコーヒー
化学農薬や化学肥料を使わずに生産するオーガニックコーヒーを選ぶことで、生産者の健康を守ることや環境汚染から守ることに繋がります。
農薬の散布は、生産者の健康被害が報告されていますが、オーガニックは化学農薬や化学肥料を使わずに生産されているので、生産者の健康を守ることができるのです。
さらに、農薬をまくことで土の生態系を崩すことになったり、化学肥料を適切な量以上に与えることで植物が吸収しきれない分は地下水に流れ海の汚染に繋がっていきます。
環境に配慮された生産方法のコーヒー
コーヒー豆のかすからバイオ燃料を製造し、それを燃料に焙煎したコーヒーや、水や電気などの資源を減らした製造方法など、環境に配慮したものを選ぶことで、環境保護や地球温暖化抑制に繋がります。
食品ロスを削減する
コーヒーとは一見関係がないように感じますが、食品ロスを削減することで燃えるゴミが減り、ゴミを焼却する際に出る二酸化炭素の排出量を減らすことができます。
買った食材は最後まで使い切る、皮や芯も料理に使ってみるなどさまざまな方法があります。
食品ロス削減は食費削減にも繋がるため、おすすめしたい取り組みです。
また、コンポストを行い生ゴミを堆肥にすることでも、燃えるゴミ削減になります。
資源の無駄遣いをしない
資源とは、電気や水道、ガスなど人間の生活のために使われるものです。
現在日本の電気の発電方法は、76.3%を火力発電が占めています。
火力発電は石油、石炭、天然ガスを燃やす際に二酸化炭素を多く排出するため、節電したり再生可能エネルギーにへの切り替えで、地球温暖化抑制に繋がります。
また、浄水場や下水処理場などでもエネルギーが使われることを考えると、節水することも二酸化炭素削減になります。
サスティナブルなコーヒーは高くて毎日飲むことが難しい場合は、別の視点からSDGsに取り組んでいる企業のコーヒーを選ぶことからはじめてみるのがおすすめ。
何もしないより、ほんの少しの一歩を少しずつ続けることが大切ですよね。
ブルックスコーヒーは、SDGsの目標4である「質の高い教育をみんなに」に取り組んでいますよ。
まとめ
コーヒーは、地球温暖化が原因で栽培地が少なくなっています。
また、需要も増え続けていることから、このままいけば2050年にはコーヒーが飲めなくなるのではないかと言われているのが現状です。
これからもコーヒーを飲み続けられるために、地球環境を守るために、できることから取り組んでみませんか?
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