私は海が好きだったことがきっかけで、海や環境に優しい生活をしたいと思うようになりました。
サステナブルな食べ物や商品を選ぶことで、海や環境を汚染しない生活が少しずつ実践できています。
ペットボトルを買わずにマイボトルを持ち歩いたり、エアコンの温度設定を調整したりと簡単にできることはこれまでもやってました。
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そして、以前TwitterやインスタなどのSNSでも話題になったアマゾン熱帯雨林の火災。
私が今できることはなんだろう?って考えてみました。
そんな時に見つけたのが、エシカルファッション。
ここでは、エシカルファッションのことやおすすめのブランド、私たちが今できることなどをまとめました。
一人一人ができることを少しずつやっていけたらいいなと思っています。
エシカルファッションとは?
エシカルとは直訳すると「倫理的な」という意味があります。
ちょっと難しいけど、簡単に言うと環境や生産者のことを考えたファッションのこと。
環境に優しい素材やオーガニックコットンを使ったり、生産者の賃金を守るためにフェアトレードを行っているファッションで、日本では2010年くらいから注目されてきたみたい。
エシカル・ファッション・フォーラムが発表しているエシカルファッションの基準がこちら。
1. 衣料品を短いサイクルで大量生産する手法に対抗している
2. 公正な賃金、労働環境、労働者の権利を擁護している
3. 地球環境にやさしいサステイナブル(持続可能)な生活を支持している
4. 有毒な農薬や化学品の使用に対する問題提起をしている
5. エコフレンドリーな布や材料を使用・生産している
6. 水の使用を最低限に抑えている
7. リサイクルを行っており、エネルギーの効率化や無駄をなくす取り組みをしている
8. ファッション界におけるサステイナビリティ(持続可能度)を促進・広める活動をしている
9. 資源を提供している、育成をおこなっている、そして/または問題提起をしている
10. 動物の権利を尊重している出典:FRONTROW
エシカルファッションの反対にファストファッションがあります。
ファストファッションは、流行を取り入れ大量生産したものを安く販売しているブランド。
私たちが安く買えて喜んでいる裏では、生産者(主に東南アジアの労働者たち)に賃金をちゃんと支払っていなかったり、長時間労働を強いられている人もいる、ということがおきているそうです。
ファッション業界の問題
2013年4月24日に起きたバングラデシュのダッカ近郊ビル崩落事故(ラナ・プラザ崩壊事故)。
これは、8階建てのビルが崩壊した事故で、ここにはファストファッションの洋服を作る縫製工場などが入っていたそう。
5階より上の部分は違法に建て増しされて、ファストファッションの大量生産のために長時間労働を強いられてたんです。
前日にはビルに亀裂が入っているのが見つかってビルの使用中止警告が出ていたけど、オーナーはそれを無視し、労働者は行かなければ仕事がなくなってしまうという想いで働いていたために事故になってしまったというというとても悲しいできごと。
大型発電機と数千台のミシンの振動で崩壊し、1,000人以上の死者と2,500人以上の負傷者がでたそうなんです。
実は私この事故を知らなくて、とてもショックを受けました。
私が安い服を買っている裏にこんな悲しいことがおきていたなんて。
さらに、2018年には、バーバリーが売れ残った服など約42億円相当を焼却処分していたそう!
割引販売や転売を防いでブランドの価値を下げないためにやったと言っているけど、焼却することで環境にはかなり悪い影響が起きたと思います。
その年にバーバリーは、焼却処分を全面廃止してリアルファー使用アイテムの販売中止などのエシカルな取り組みでブランドを立て直す計画を発表したそうです。
フェアトレードとは?
エシカルファッションについて調べると出てくるのがフェアトレード。
私はフェアトレードという言葉は聞いたことがあったけど、あまり詳しく知りませんでした。
フェアトレードとは、公平な貿易という意味で、生産者たちの作った製品や作物などをちゃんとした適正価格で取引することで、生産者たちが自らの力で生活できるよう支援する仕組み。
ファストファッションは安い服を大量に作るために生産者に長時間労働をさせたり、安い賃金で働かされたりしています。
女性や子供が縫製工場で働いていたり、生活もままならないようなお金しかもらえない人もいるそうです。
フェアトレードを取り入れているエシカルファッションなら、適正な金額で取引をするため、生産者の労働環境や賃金をしっかりと保証してくれます。
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エシカルファッションにすることで得られるメリット
- 自然環境を守れる
- 生産者も安心して暮らせる
自然環境を守れる
エシカルファッションは、オーガニックの素材を使ったり、有害な農薬などを使わない製品が多いため、自然環境を守ることに貢献することができます。
オーガニックコットンを使っている製品なら、栽培方法にも決まりがあるので安心です。
通常のコットンを作るときには、大量の化学肥料がまかれていてそれによって環境を破壊していたり、生産者が農薬によって健康被害を受けていたり死者もでています。
さらに、そのコットンが洋服を作る工場に届くことでそこでも被害がでています。
オーガニックコットン以外にも、海に捨てられたペットボトルや魚をとるためのネットをリサイクルして洋服を作っているブランドもあります。
生産者も安心して暮らせる
フェアトレードで説明したとおり、適正価格で取引されるので生産者の生活を守れるのもエシカルファッションの魅力です。
安くてかわいいから買う!という自分がよければいいという考え方ではないのが嬉しいですよね。
エシカルファッションの値段
農薬を使わないオーガニックなコットンを使ったりフェアトレードを推奨しているため、ファストファッションのように安いものが少ないのも事実です。
そのため、急にエシカルファッションを取り入れるのは難しいという人もいるかもしれません。
でも、これからご紹介するエシカルファッションブランドの中には、Tシャツが2,600円から購入できるブランドもあります。
自分の手の届く範囲からはじめていけたらいいですよね!
私たちが環境のためにファッションからできること
- エシカルファッションを取り入れる
- 今着ている洋服を長く着る
- ファストファッションでも無駄な消費をしない
エシカルファッションを取り入れる
環境のことを考えたらやっぱりエシカルファッションを取り入れていきたいと思いました!
自分本位ではなく、買う洋服を作ってくれた生産者のことを考えたり、環境のことを考えているファッションを取り入れるのはとてもいいことですよね。
今着ている洋服を長く着る
とはいえ、今着ている服を大量に処分してエシカルファッションに変えるのも何か違う。
私は今持っている洋服を大切に着て、次に買い替えるときからエシカルファッションを取り入れて行こうと思っています!
もちろん今着ている化学繊維の服を洗濯し続けることでマイクロプラスチックは少しずつ海に流出してしまうけど、新しいファストファッションの服を書い続けるよりははるかに環境に優しいです。
ファストファッションでも無駄な消費をしない
エシカルファッションがいいとわかっていても、これまでより高い洋服を買うことに抵抗がある人もいると思います。
そういう人は、安いから買う!という行動をやめて、自分が長く着れるかということを考えて購入することも大切なのかな、と思いました。
安くて買ったけど、思ったのと違ったから何度か着てすぐ捨ててしまう、というのはよくないことです。
おしゃれ好きな人は、シーズンが来るたびに新しい洋服を買っている人も多いですよね。
そこから少しずつでも、長く着る洋服を増やしていけば環境や生産者のことを考えていけるようになるのでは、と思っています。
おすすめエシカルファッションブランド
- rrrrrrrrr
- People Tree
- Patagonia
- LOVST-TOKYO
- TITICACA
rrrrrrrrr(ナインアール)
rrrrrrrrr(ナインアール)は、用途に困らない服を設計し、最適な生産数を把握することで過剰在庫を持たないように配慮されているブランドです。
素材には、日本製で染色で水の汚染をしない生地や動物を傷つけない生地、生産者に負担のかからないオーガニックな生地を厳選して使用しています。
また、佐賀の縫製工場で作られており、国内産の安心できる洋服を購入できるのが特徴です。
ナインアールを販売しているサスティナブルファッションの専門店「MERCI」は、古物商の許可を取っているため、古着の買付・販売も行っています。
People Tree(ピープルツリー)
People Treeは、世界フェアトレード機関が認証するフェアトレード団体として、さまざまな洋服が販売されています。
レディースとメンズがあり、Tシャツやカットソーなどのカジュアルなものからワンピースなどのかわいい洋服もありますよ。
オーガニックコットンのTシャツが2,600円で買えるのもPeople Treeの魅力で、気軽にエシカルファッションにトライできそうです!
5,000円以上で送料無料になるのも魅力で、エシカルファッションは高価なものも多いため、ほぼ送料無料で利用できます。
さらに、ウェディングドレスも販売されていて、購入すると生産者に1万円が寄付されるそうです!
世界初のフェアトレード認証付きウェディングドレスとなっています。
Patagonia(パタゴニア)
パタゴニアは、知っている人も多いアウトドアブランドです。
パタゴニアは、2025年までにすべてのアパレル製品を再生可能素材あるいはリサイクル素材、リクレイムド(reclaimed:再生利用する)素材のみにすることを目標としています。
さらに、パッケージすべてを再利用可能なもの、家庭内コンポストで分解できるもの、再生可能なもの、容易にリサイクルできるものにするという目標もあり、かなりサステナブルに配慮しているブランドだと言えます。
売上の1%を寄付する1% for the Planetにも参加しています。
私はパタゴニアの経営について書かれた本を読んで環境について詳しく知ることができました。
環境やエシカルファッションについて知りたい人にはとてもおすすめの本です!
LOVST-TOKYO(ラヴィストトーキョー)
LOVST-TOKYOは、アニマルフレンドリーをかかげたヴィーガン製品を販売しています。
世界中からセレクトしたアイテムを販売していて、バッグや靴、時計などが主な商品です。
売上の一部は社会事業団体に寄付しています。
TITICACA(チチカカ)
チチカカは、中南米などのカラフルな雑貨や洋服を販売しているお店です!
全国展開しているので、知っている人も多いブランドですよね。
私も知っていたけど、フェアトレードの製品を販売していることは知りませんでした。。
「HAPPY TRADE COLLECTION」というシステムで、売上金の5%を伝統技術の継承や若者の技術向上の支援に活用しているそうです。
エシカルファッションを取り入れてみよう
環境や人のことを考えたエシカルファッションをご紹介しました。
私自身、海のことを守りたいと思ってプラスチック製品を使わないように意識したときに、ほぼすべてのものがプラスチックだということに気付きました。
そして買いたいものが買えずにストレスを感じたことがあったんです。
もちろんすべてを排除できて生活できればいいけど、なかなか難しいと思います。
それからは、できることからやっていこうと思うようになりました。
一人一人の力は微力でも、環境を気にしてエシカルファッションを利用する人が増えたらいいなと思います。
私は、今持っている洋服は大切に着ながら、次の洋服購入からエシカルファッションを取り入れていきます!
もし環境を守ることに興味があったらこちらの記事も読んでみてください!
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