私は海が好きでシュノーケリングやダイビング、サーフィンをしています。
以前インドネシアに旅行に行ったときに落書きされたサンゴを見て、自然を壊しているのは人間なんだなという感覚を持ったことで海や環境に優しい生活をしたいと思うようになりました。
海や環境に優しい生活を心がけたいと思った時に、私ができることは何だろうといろいろなことを調べ、すぐにはじめられたこととして、環境に優しい日焼け止めを使ったり、ペットボトルを買わずにマイボトルを持ち歩くことからはじめています。
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それからいろいろ調べていくうちに、大規模な工業型畜産が森林破壊につながっていることを知りました。
そして調べだしたのがヴィーガンについて。
ヴィーガンのことは昔から知っていたけど、私はお肉やお魚が大好きだったし、昔は環境について無関心だったこともあって、ヴィーガンには興味がありませんでした。
だけど環境を気にするようになったらヴィーガンに興味を持つようになりました。
(ヴィーガンとは、ただ動物性のものを食べないだけではなく、毛皮や動物を利用したエンターテイメントなど動物を搾取するものを使用・利用しない生き方のことです。)
この記事では、私がヴィーガンをやってみて感じたことや、フレキシタリアンという食生活のメリットなどをご紹介したいと思います。
環境のために何かできることがないか知りたい人の参考になれば嬉しいです。
タップできるもくじ
工業型畜産が環境に与える悪影響
牛などを育てるための場所を確保するためや牛などのエサを育てるための畑を作るために森林が伐採されていたり、牛を育てるために大量の水が使われていたりします。
また、牛のゲップが温室効果ガスの一つであるメタンを排出しているなど、地球温暖化や森林伐採などさまざまな悪影響を与えています。
温暖化が進み干ばつなどが増えることで、農業に適した土地も減ってきています。
今人口は増え続けていて、2021年の人口は78億7500万人(世界人口白書2021より)。
農林水産省のデータによると2050年には人口が86億4300万人になると予測されており、今よりもさらに大量の食料が必要になると言われています。
また、お肉1kgを生産するのに必要な穀物量は以下のようになっていました。
- 牛肉1kg―とうもろこし11kg
- 豚肉1kg―とうもろこし6kg
- 鶏肉1kg―とうもろこし4kg
fa-star参考記事農林水産省|お肉の自給率
世界でお肉を食べる量が全体的に減ることで、人間が食べることのできる穀物などの食料を栽培するスペースが増えると言われています。
換算量が多すぎるのではないかという意見も見かけましたが、大切なのはそこではなく、お肉を生産する飼料を栽培するためにたくさんの農地が必要だという事実があるということだと思います。
牛肉を鶏肉に置き換えるだけでも大きな影響があることがわかりますよね。
私がヴィーガンをやってみて感じたこと
ヴィーガンは、動物性のものをすべて食べないので、お肉だけでなく卵や牛乳、はちみつなども食べません。
さらに食生活だけではなく、毛皮やカシミヤなど動物からとれるものを使って作られた洋服も着ません。
ヴィーガンについて調べて、動物のためだけでなく環境のためにいい食生活だと思いヴィーガンを実践してみることにしました。
ヴィーガンをやってみると、食べられないものが増えたり、お肉を食べることで「動物性のものを食べてしまった。。。」という罪悪感を感じることもありました。
そんなこともあって、もっとハッピーに環境のためになることをしながら、無理なく継続できるような食生活があったらなーと思うようになって出会ったのがフレキシタリアンでした。
フレキシタリアンとは?
フレキシタリアンは、英語の「flexible(適応性のある、融通のきく)」と「vegetarian(ベジタリアン)」を組み合わせた造語です。
ちゃんとした定義はないようだけど、ベジタリアンの生活を基本としながら週に1回、2回など限定的にお肉や動物性のものを食べる食生活と言われています。
どれくらいの頻度で動物性のものを食べるかは、その人のライフスタイルによるようなので、決まりは特にないみたい。
お肉を食べているなら、あえてフレキシタリアンと呼ばなくてもいいのでは?と感じる人もいるかもしれないけど、動物性のものを食べない日をつくるという意識をもって生活することで、環境に貢献できていると思えるのはいいことだと思います。
実際に、有名な雑誌である「Nature」では、牛肉の消費や動物性の製品の消費を減らすことは、環境にいい恩恵を与えると書かれていたり、WHO(世界保健機関)でも同じことが推奨されています。
ほかにも、世界的に有名なポール・マッカートニーが「Meat Free Monday(お肉を食べない月曜日)」で、フレキシタリアンを提唱しています。
Meat Free Mondayによって、環境に大きな変化をもたらしたり、健康面でもよかったり、さらに家計を助けたり、自分たちが買う食べ物についてもっと考える機会になると言っていました。
フレキシタリアンのメリット
- 無理なく気軽に始められる
- ダイエットにもなる健康的な食生活ができる
- 栄養管理がヴィーガンより楽
- 栄養・健康に気をつかうようになる
- 環境に優しい食生活ができる
無理なく気軽に始められる
私が実際にやったように、いきなりヴィーガンの生活をするのはとても大変です。
日本人なら、たとえばかつおだしなども使えなくなるので、今家にあるものでも使えない製品がたくさんあることに気付くことになると思います。
でも、フレキシタリアンならあまり神経質にならず、できるところからやってみよう!という気持ちで気軽に始めることができます。
私は、徹底的にヴィーガンに挑戦するよりも、まずはできることから少しずつはじめて、長く続けることのほうが大切だと感じます。
ダイエットにもなる健康的な食生活ができる
お肉がとても好きだという人でも、お肉の食べすぎは太ったり病気の原因になったりすることをわかっている人も多いかと思います。
実際に、お肉の食べすぎがガンのリスクを高めることになってしまったり、野菜中心の食生活にすることでコレステロールを下げることができることも証明されています。
お肉や動物性のものを食べない日をもうけるフレキシタリアンの食生活をすることで、ダイエットにつながったり健康的な食生活ができるようになります!
栄養管理がヴィーガンより楽
ヴィーガンを実際にやったことのある人なら、栄養管理の大変さがわかるかもしれませんが、ヴィーガンは栄養管理が本当に大変です!
実際にヴィーガンやベジタリアンの食生活をすることで、栄養不足になってしまった人の話を聞いたことのある人も多いかもしれません。
そして、ヴィーガンは栄養不足になるからやめたほうがいいという認識を持っている人もいるのではないでしょうか?
本当は、ヴィーガンでもちゃんと栄養をとることはできるのですが、これは本当に栄養に関する知識が必要だと感じました!
あと、しっかりと栄養のとれるヴィーガンの生活をするのは、かなりお金がかかるなと感じました。
【2021年11月18日追記】
※現在は、この記事を書いたときよりも栄養に関する知識がついて、発酵食品や干し野菜などを取り入れることで前よりもお金をかけずに栄養を摂る方法がわかるようになってきました。
その点、お肉やお魚だと、ヴィーガンだと不足しがちな栄養が摂りやすいので、結局はお肉を食べたほうがいいという認識になっていくのだと思います。
とくにヴィーガンに興味を持ち始めたばかりの方は、いきなり動物性をすべてやめるのではなく、フレキシタリアンの生活をしてお肉やお魚を減らしながら栄養にかんする勉強をするほうがいいのではと感じています。
栄養・健康に気をつかうようになる
私は、環境のためにお肉を減らした食生活をしたいと考えるようになると、栄養や健康に気を遣うようになりました。
現在は無添加もかなり意識しています。
実際にヴィーガンについて調べて実践するようになって、この野菜にはどういう栄養素が含まれているのかとか、バランスよく栄養を摂るには、どの食材を食べたらいいのかなどをかなり調べました。
環境に優しい食生活ができる
フレキシタリアンの特徴は、なんといっても環境に優しい食生活ができるようになるところにあると思います!
私は、ヴィーガンが環境にいいんだろうなーと思い実践していくなかで、最初はお肉を食べることに罪悪感を感じたり、気持ち的にハッピーでいられなくなったりもしました。
でも、フレキシタリアンの食生活なら、無理せずにできるところからやっていこうと思えるようになり、今後も続けていける気がしています!
たった一人の力は小さなものでも、お肉を食べる日を減らすことは環境破壊を食い止めることの第一歩だと言えると感じています。
環境のためにフレキシタリアンを選択する人が増えている
フレキシタリアンのメリットを読んでもらってもわかる通り、フレキシタリアンを選択する人には、環境に優しい食生活をしたいという人が多くいます。
私もその一人で、自分の健康はもちろん、環境のためになにか気軽にできることはないかと調べていたときに出会ったのがフレキシタリアンという食生活です。
環境破壊が気になっていて、何かできないことはないかと思う人は、ぜひフレキシタリアンについて調べてみてほしいと思います。
自分ができることから無理せず続けていくことが大切だと思う
食事は、自分を作るものだし、食べる時間も楽しみの一つなので、それぞれみんなが自分の好きな食生活をするのが一番だと思っています。
でも、もし海が好きだったり、地球の環境が気になる人がいるのなら、フレキシタリアンという食生活があるということを知るきっかけになればと思ってこの記事を書きました。
私が実際にフレキシタリアンという食生活をやってみて、無理なく続けることができる食生活だと感じたので、気になる人は週に1回からでもはじめてみてはいかがでしょうか?
プラントベースの食事の栄養や環境についても別の記事に書いています。
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